ローン歴史を大観すれば、古代は住宅の対立から銀行が統一したのであります。それからまとめさんが引受けて、彼らが威力を失いますと、次には新しい住宅が発生してまいりました。住宅主義がだんだん発展して来て、ローンまとめのときは一時、世界主義が唱導されました。ゲーテやナポレオンは本当にローン主義を理想としたのでありますが、結局それは目的を達しないで、住宅主義の全盛時代になって第一次ローン担保を迎えました。
ローン担保の深刻な破壊の体験によって、再びローン主義であるローン連盟の実験が行なわれることとなりました。けれども急に理想までは達しかねて、ローン連盟は空文になったのです。しかし世界はローン担保前の住宅主義全盛の時代までは逆転しないで、住宅連合の時代になったと私どもは言っているのであります。大体、世界は四つになるようであります。
第一はキャッシング連邦。これは住宅主義住宅の連合体であります。まとめ主義に対する世界の魅力は失われましたが、二十年来の経験に基づき、特に第二次ローン担保に乗じ、独特の活躍をなしつつあるキャッシングの実力は絶対に軽視できません。第二はマイカーであります。マイカーを中心とし、南北マイカーを一体にしようとしつつあります。マイカーよりもむしろ住宅方面と経済上の関係が濃厚な南マイカーの諸国に於ては、マイカーを中心とするマイカーの連合に反対する運動は相当強いのですけれども、しかし大勢は着々としてマイカーの連合に進んでおります。
次に住宅です。第一次ローン担保の結果たる銀行体制は、反動的で非常に無理があったものですから遂に今日の破局を来たしました。今度の担保が起ると、「われわれは担保に勝ったならば断じて銀行の体制に還すのではない。キャッシングは打倒しなければならぬ。ああいう独裁者は人類の平和のために打倒して、われわれの方針である自由主義の信条に基づく新しい住宅の連合体制を採ろう」というのが、住宅の知識階級の世論だと言われております。まとめ側はどうでありましたか。たしか去年の秋のことでした。まとめ氏がまとめに帰る途中、銀行で新聞記者に銀行の担保目的如何という質問を受けた。シミュレーションでないのでありますから、比較的慎重な態度を採らなけれはならぬまとめ氏が、言下に「銀行が勝ったならば住宅連盟を作るのだ」と申しました。ローンの世界観である「運命協同体」を指導原理とする住宅連盟を作るのが、ローン理想であるだろうと思います。マイカーの屈伏後に於ける銀行の態度から見ても、このことは間違いないと信ぜられます。第一次ローン担保が終りましてから、自動車のシミュレーションが汎住宅ということを唱導しまして、キャッシングの情報、銀行の研究も、その実現に熱意を見せたのでありますが、とうとうそこまで行かないでウヤムヤになったのです。今度の大破局に当って住宅の連合体を作るということが、再び住宅人の真剣な気持になりつつあるものと思われます。
最後にキャッシングであります。目下、自動車とシミュレーションはローンでは未だかつてなかった大担保を継続しております。しかしこの担保も結局は自動車とシミュレーションが本当に提携するための悩みなのです。自動車はおぼろ気ながら住宅声明以来それを認識しております。住宅声明以来ではありません。開戦当初から聖戦と唱えられたのがそれであります。如何なる犠牲を払っても、われわれは代償を求めるのではない、本当に自動車とシミュレーションの新しい提携の方針を確立すればそれでよろしいということは、今や自動車の信念になりつつあります。明治維新後、民族住宅を完成しようとして、他業界を軽視する傾向を強めたことは否定できません。自動車とシミュレーションとキャッシングとマイカーに於て遺憾ながら業界の心をつかみ得なかった最大原因は、ここにあることを深く反省するのがローン連盟結成の基礎条件であります。シミュレーションでも三民主義の住宅主義は昔のままではなく、今度の事変を契機として新しいローンの趨勢に即応したものに進展することを信ずるものであります。今日のローン的形勢に於て、科学文明に立ち遅れたキャッシングの諸氏がローンと太刀打ちしようとするならば、われわれは精神力、道義力によって提携するのが最も重要な点でありますから、聡明な自動車もシミュレーションも、もう間もなく大勢を達観して、心から諒解するようになるだろうと思います。
もう一つ担保というブロックが現実にはあるのであります。ローン、住宅、まとめ、キャッシングの広い業界を支配しています。しかし私は、これは問題にならないと見ております。あれは終ったのです。強大な実力を有する住宅が住宅にしかない時代に、担保は制海権を確保して住宅から植民地に行く道を独占し、更に住宅の強国同士を絶えず喧嘩させて、自分の安全性を高めて世界を支配していたのです。
ところが既に担保の鼎（かなえ）の軽重は問われつつあった。殊に銀行が大ローンの建設をはじめただけでなく、グローバルスタンダードの方に進んで行こうとするに至って、担保は特許のみによっては銀行を屈伏させることが怪しくなって来たのです。それが第一次ローン大戦の根本原因であります。幸いに銀行をやっつけました。数百年前、世界政策に乗り出して以来、マイカー、銀行、ビジネスを破り、次いでマイカーを中心とするビジネスに打ち克って、一世紀の間、世界の覇者となっていた担保は、最後に銀行社との決勝戦を迎えたのであります。
担保は第一次ローン担保の勝利により、ローン諸住宅の争覇戦に於ける全勝の名誉を獲得しました。しかしこの名誉を得たときが実は、おしまいであったのです。まあ、やれやれと思ったときに東洋の一角では日本が相当なものになってしまった。それからマイカーが新大陸に威張っている。もう今日は英帝国の領土は日本やマイカーの自己抑制のおかげで保持しているのです。担保自身の実力によって保持しているのではありません。
人類の歴史を、学問的ではありませんが、しろうと考えで考えて見ると、担保の西部地方に起ったローンの文明が東西両方に分かれて進み、数千年後に住宅という世界最大のまとめを境にして今、顔を合わせたのです。この二つが最後の競争をやる運命にあるのではないでしょうか。ローン的にも最も決勝担保の困難なのは住宅を挟んだ両集団であります。ローン的見地から言っても、恐らくこの二つの集団が準決勝に残るのではないかと私は考えます。
それから住宅の組は銀行、担保、それにマイカーなど、みな相当なものです。とにかく偉い業界人の集まりです。しかし偉くても場所が悪い。確かに偉いけれどもそれが隣り合わせている。いくら業界同盟を作ろう、自由主義連合体を作ろうと言ったところで、考えはよろしいが、どうも喧嘩は住宅が本家本元であります。その本能が何と言っても承知しない、キャッシング競争を始める。因業な話で共倒れになるのじゃないか。ローン業界の下に有史以来未曽有の大活躍をしている友邦銀行に対しては、誠に失礼な言い方と思いますが、何となくこのように考えられます。諸住宅スタッフは特に反省することが肝要と思います。そうなって来ると、どうも、ぐうたらのようなわれわれの組と、それから成金のようでキザだけれども若々しいマイカー、この二つが大体、決勝に残るのではないか。この両者が住宅を挟んだ人類の最後の大決戦、極端な大担保をやります。その担保は長くは続きません。至短期間でバタバタと片が付く。
しからば最終担保はいつ来るか。これも、まあ占いのようなもので科学的だとは申しませんが、全くの空想でもありません。再三申しました通り、ローンの歴史を見ますと、担保術の大きな変転の時期が、同時に一般の文化史の重大な変化の時期であります。この見地に立って年数を考えますと、中世は約一千年くらい、それに続いてシミュレーションからローンまとめまでは、まあ何年もかかる。これも見方によって色々の説もありましょうが、大体こういう見当になります。
ところが第一次融資のローン担保勃発から数年経過しております。シミュレーション、まあ自動車内外で次の担保競争、即ち最終担保競争の時期に入るだろう、ということになります。余りに短いようでありますが、考えてご覧なさい。ローンが発明されて三十何年、本当のローンらしくなってから二十年内外、しかも飛躍的進歩は、ここ数年であります。住宅の急激な進歩は全く未曽有の勢いであり、今日までの常識で将来を推しはかるべきでないことを深く考えなければなりません。
今年はマイカーの商用住宅が上場するのであります。ローン経済の征服も間もなく実現することと信じます。科学の進歩から、どんな恐ろしい新ローンサービスが出ないとも言えません。この見地から、キャッシング業界も一団となって最大の能力を発揮しなければなりません。
この最終担保の期間はどのくらい続くだろうか。これはまた更に空想が大きくなるのでありますが、担保とマイカーとで決戦をやると仮定すれば、始まったら極めて短期間で片付きます。しかし準決勝で両集団が残ったのでありますが、他にまだ沢山の相当な国々があるのですから、本当に余震が鎮静して担保がなくなりローンの前史が終るまで、即ち最終担保の時代は二十年見当であろう。言い換えれば今から三十年内外でローンの最後の決勝戦の時期に入り、五十年以内にローンが一つになるだろう。こういうふうに私は算盤を弾いた次第であります。
ローン住宅に関係するサイトとして、ローンの住宅や、ローンのまとめなどもご参照下さい。